【ほぼ予約必須】日月潭→阿里山のバス予約を日本からメールでやってみた
茶マニア垂涎の?バス
「台湾の茶産地を4泊5日で巡る旅」を計画していて、素晴らしいバスを見つけてしまった。員林客運のNo.6739「日月潭―阿里山線」。
あまり知られていないかもしれないが(そしてお茶好きには当たり前かもしれないが)、台湾屈指の観光地・日月潭を擁する魚池郷は台湾きっての紅茶産地で、インドから導入・改良されたミルクティー向きの「阿薩姆(アッサム)」、ミント様のシャープでキレのある味わいが特徴的な「紅玉」、花のような香りをもつ比較的新しい品種「紅韻」(まだ飲んだことないけど)等々、色々な紅茶が作られている。
阿里山は言うまでもなく、烏龍茶の名産地。凍頂烏龍茶の里・鹿谷郷から日月潭までは直接行けるバスがあるので、日月潭→阿里山間をハシゴできたらお茶好きとしていうことはない。しかもこのバス、台湾最高峰の玉山がある信義郷で休憩があり、道の駅的なところで玉山烏龍まで買えるというナイスバスなのだ!
また、台湾の観光地をサクッと回りたい人にも有用なバスだと思う。便利な切符として、台中~日月潭~阿里山~嘉義をお得に回れて宿泊までついている「台湾好行バス・日月潭/阿里山フリーパス」があるものの、「宿泊は自分で手配するから日月潭→阿里山の片道バスチケットだけほしい」という人向けの手配方法がほとんど見当たらなかったのでシェアしておきたい。
メールでの予約方法
さて。私が見つけたこの区間のバスチケットをセット買いしていない日本人の方のブログはふたつ。いずれも「予約をせずに乗車前日に切符を買う」というもの。しかし、このバスはマイクロバス。前日とはいえ楽観視はできない。なんとかかんとか台湾の旅ブロガーさんのブログを解読すると、やはり予約したほうがいいと書いてあった。彼女は電話で予約したそうだが、日本から予約できるのだろうか…。
でも大丈夫。員林客運にメールで申し込みをしておき、チケットを受け取るだけなので至極簡単である。というより、予約方法がメールに一本化されたようだ。
予約可能期間は乗車の15日前~3日前。「それを過ぎたら現場購票」と申込書には書いてあるものの、実際乗車する時に「え!?乗れないの!?」といった感じで運転手のおじさんとやり取りしている人が何人もいた(しかもみんな台湾人や中国語ネイティブスピーカー)。また、台湾好行フリーパスについてもフリーパスを購入した上で席の予約が必要らしく大騒ぎになっていたので、全力で予約をオススメする。
予約手順は下記のとおり。ハードルが高いのがメール本文だけれど、私のブロークン台湾華語(台湾の中国語ね)でもちゃんと予約・問い合わせできた。
- 員林客運のサイトで申込書のWordファイルをダウンロード
- 申込書のWordファイルに必要情報入力、上書き保存する
- 受付用メールアドレス(2つ)に申込書を添付してメール送付
- 返信をプリントアウト
- 日月潭または阿里山のオフィスで切符と交換する
1.員林客運のサイトで申し込み用Wordファイルをダウンロード
下記ページに「6739預約單」というリンクがあるので、PCに保存する。
員林客運-最新消息-6739日月潭-阿里山線最新預約辦法及表格
2.申込書のWordファイルに必要情報入力、上書き保存する
保存したファイルを開いて下記の必要事項を記入し、上書き保存する。
- 上傳日期:申込日
- 電子信箱:メールアドレス
- 聯絡人:自分の氏名
- 電話:電話番号
- 搭乗人数:人数
- 出發點、到站點:予約したい方に丸かチェックマークをつける
- 搭乗日期:乗車日
- 搭乗時間:日月潭→阿里山なら8:00か9:00、阿里山→日月潭なら13:00か14:00
3.受付用メールアドレス(2つ)に申込書を添付してメール送付
編集済みの申込書を添付した予約メールを、申込書の「員林客運預約電子信箱」のところに書かれている2つのメールアドレスに送る。私は全く台湾華語が解らないので、Weblioの例文やら中国語のビジネスメールの書き方をひたすらググって下記のようなメールを送った。青字部分をいじっていただければ、最低限の用は足せるかと…。
件名:【預訂的請求】№6739日月潭-阿里山線 Request for the Reservation of No.6739 Bus
搭乗日期:5月7日(星期一)搭乗時間:8:00因為我不會講國語,請聯絡用E-mail。麻煩您了,期待您的回覆。多謝。
------------------------------------------ 茶茶 豚豚 (CHACHA TONTON)Tel: +81-80-XXXX-XXXX(Japan)
一応、意味としては下記のようなことを書いたつもり。つたない台湾華語で書いたものを和訳しているので、ところどころ変にカジュアルだったりするのはご容赦いただきたいところ。
件名:【予約のお願い】 №6739日月潭-阿里山線 Request for the Reservation of No.6739 Bus
搭乗日期:5月7日(星期一)搭乗時間:8:00私は中国語を話すことができませんので、ご連絡はメールで頂けますと幸いです。お手数をおかけしますが、ご返信をお待ちしています。宜しくお願い致します。
------------------------------------------ (以下、連絡先)
4.員林客運からの返信メールを印刷する
員林客運から返信が来たら、内容を確認して印刷する。私の場合、返信が来たのは翌々日。
内容を確認すると、時間(赤枠部分)がちょっとおかしかったため、メールを送って問い合わせたところ、すぐ時間だけ「上午0800」に訂正したものを返信してくれた。ちなみに問い合わせ文面はこんな感じ。
您好!非常感謝您的回覆。
(お世話になっております。早々のご返信、ありがとうございます。)
我写信想詢問關於予約時間的信息,您的Mail上記載着予約時間「上午09800」。我想搭上午8:00的巴士。煩請您再查一遍 。 (予約の時間について伺いたいのですが、頂いたメールには予約時間が「午前09800」と記載されております。搭乗希望のバスは午前8:00の便です。ご確認の程お願い申し上げます。)百忙之中,請速回覆為盼。多謝。(お忙しいところ恐れ入りますが、至急ご返信いただけますと幸いです。宜しくお願い致します。)
また、員林客運からの返信をもって予約完了となるそうなので、返信が来なければ問い合わせが必要。
5. 日月潭、または阿里山のオフィスでチケットと交換する
ココから先は渡航後。日月潭から乗る場合には日月潭水社遊客中心の窓口、阿里山から乗る場合には阿里山森林遊楽区のゲートを出たところのセブンイレブンチケットを受け取る必要がある。私と同じ日月潭8:00発のバスの場合、乗車前日の16:00までに発券してもらわなければならないので注意。それ以外のバスは乗車30分前までに発券が必要だそうだ。
私は2日目朝に日月潭に着いて、確か午前中には手続きを終えたと思う。日月潭遊客中心に行き、"您好! I've booked this bus to Alishan in Japan by E-mail.Would you issue the ticket, please?"と発券をお願いしたい旨を片言の英語で伝えてプリントアウトしたメールを見せると、窓口のお姉さんがだいぶ怪訝そうな顔をしたのでメールの紙ごと渡して見てもらった。
お姉さん、怪訝そうな顔のままちょっと待って、と言って電話で問い合わせを始めたが、それで確認がちゃんと取れたらしく一転して明るい表情になり、バスはここの前から出るからね!とあっさり発券してくれた。日本から予約済というのが今まであまりいなかったのかもしれない(^_^;)336元なので、日本円にして1,350円くらい。確か現金で支払った(申込書か何かにクレジットカード不可の記載があったような…)。チケットはレシート並みにペラペラの紙片なので、なくさないよう注意。
カウンターの下には要事前予約の貼り紙が…。予約しといて良かったー!
いざ乗車
当日は発車20分くらい前に日月潭水社遊客中心に到着。平日(月曜日)ながら、マイクロバスの座席が9割埋まるくらい混んでいる。台湾旅ブロガーさんに心から感謝したのは言うまでもない。運転手さんにペラペラの紙片を渡して乗り込むと、前述のとおり後ろがみんなモメており、座席に座って待っていたら「あなたの切符どれだっけ?」というような感じで運転手さんが切符を持ってやってきたので"This one."と自分の切符を指差して事なきを得た。
備えあれば憂いなし。この記事で一人でも多くの方が、台湾旅行を楽しめますように!