茶々豚々 Cha-cha Ton-ton

幾多のお茶に魅せられて。"茶迷人"が、日々のお茶とよしなしごとを綴るblog

ポット/急須以外で簡単にお茶を淹れられる道具

【目次】

 ポット/急須がないとダメ?

「プレゼントで茶葉をもらったけど、ポットがない!買っても今後使うかわからないし!」

「職場で好きなお茶を飲みたいけど、そのお茶のティーバッグがない!でも急須なんて持ち込めない」

 

というお悩みというか悲鳴をちょいちょい聞きます。

 

結論からいくと「簡単にお茶を楽しむ方法」はポットで淹れる以外にもたくさんあります。それこそやり方によっては100円から始められます。

 

ポットや急須など、いわゆる「ちゃんとした茶器」のいいところは「練習次第で100%お茶の美味しさ、ポテンシャルを引き出せること」です

 

じゃあ、それ以外の道具でお茶を淹れたときに美味しさは微塵も引き出されないのか?ゼロなのか?といったら答えはNO。ものによりますが、60~90%くらいは引き出せます

 

たとえ100%ではなくても、「ちょっと美味しい」ものを気楽に楽しむというのはいいものです。今日はそんな道具を小難しいこと抜きでご紹介します。

 

 ただの茶こし

【どういうもの?】

持ち手のついた昔ながらの茶こしです。竹製や金属製がありますが、掃除しやすいのは金属製です。なるべく深め広めのものを選ぶとなおよし。

 

【メリット】
  • 淹れるのも片付けも簡単
  • 茶葉が比較的良く開くため、味がしっかり出る
  • 後々ポットや急須を導入しても使える
  • 安価

 

手持ちのカップやタンブラーにサッとセットし、バサッと茶葉を入れてザッとお湯を注ぎ、またバサッと捨てられる…。この手軽さが魅力です。深さのあるものを選べば茶葉がちゃんと開くので、味もしっかり出ます。

 

また100均でも入手が可能で、もし急須やポットを使うようになっても出番はあるので1コもっておくと便利です。お出汁をとった鰹節を濾したりとかもできますからね。
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【デメリット】
  • 見た目が生活感にあふれている
  • 竹製の場合、細かい茶葉の掃除が面倒
  • 竹製の場合、竹の香りがお茶につく

 

見た目がちょっと優雅じゃない、これに尽きます(笑)竹製は温かみが魅力ですが、葉の細かい茶葉を使うと隙間の掃除は大変です。 あと、ほんのり竹風味。

 

 

インフューザー(オシャレ系茶こし)

【どういうもの?】

自分で茶葉を入れてティーバッグのように使えるタイプの、シリコン製や金属製の茶こしです。

 

 

特にシリコンはおもしろい形が沢山でており、私は沼津深海水族館限定・シーラカンスのインフューザーを持っています(かわいくないけど古生物マニアとしてはたまらない)。
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【メリット】
  • 可愛いものが多い
  • 小さいため保管や持ち運びが便利

 

軽くて小さいので職場に置いているカップに入れておいたりしても邪魔になりません。テンションが上がる可愛いビジュアルのものが多いのもポイント。ほっこりします。

 

【デメリット】
  • 茶葉が入れづらい
  • 茶葉が開くスペースがあまりないため、味が薄くなることがある
  • シリコン製の場合、シリコン臭が抜けるまで時間がかかる
  • シリコン製の場合、穴に茶葉がつまりやすい

 

 どちらかというと見た目重視の形で小ぶりのことが多いため、茶葉が開きにくくお茶の味が薄くなったり、臭いが気になったりします。目詰まりも気になりがち。

 

お茶パック

【どういうもの?】

自分でティーバッグを作る感覚で使える紙製のパックです。出汁パックの方がとおりがいいかもしれません。マチつきがおすすめ。

 

【メリット】
  • パックごと茶葉を捨てられるので、掃除が簡単
  • まとめて作っておくことが可能

そのままサクッと捨てられるので、茶葉を流しに詰まらせる心配がありません

 

また時間のあるときにお気に入りの茶葉で作っておき、缶やジップロックにしまっておけばティーバッグ感覚で持ち運びできます(早めに飲みきってくださいね)。

 

【デメリット】
  • ぎゅうぎゅうに茶葉を詰めすぎると味が薄くなることがある
  • ややエコじゃない

 

あんまりにも詰めすぎてしまうと茶葉が開かなくなり、なんか薄いなー…となることがあります。あとそのままゴミになるので、エコではないかも。

 

茶こしつきマグ

【どういうもの?】

名前のとおり、カップと専用茶こし、蓋がセットになっているものです。

ボディは陶器やガラス、茶こしはシリコンや金属など様々。

 

【メリット】
  • 淹れるのも片付けも楽
  • 茶こしがマグに合わせて深め広めで茶葉が開きやすく、蓋がありきちんと蒸らせるためお茶の味を引き出しやすい
  • ひっくり返した蓋に茶こしをおけるものが多く、数回抽出できる
  • 蓋がぴっちり閉まるタイプはオフィスに向く
  • ただのマグカップとして使える

 

「ただの茶こし」に似ていますが、「お茶を淹れる」ことに特化した茶こしになっていること、見栄えが美しいのがメリットです。ひっくり返した蓋に茶こしを置いておけるものも多いので、2煎目を淹れることもできます。また、「蓋がない容器の飲み物禁止」というオフィスに向きます。

 

【デメリット】
  • 茶こしがシリコンの場合、シリコン臭が抜けるのに時間がかかることがある
  • 茶こしが陶器やシリコンの場合、目詰まりしやすい

 

デメリットは素材によるものの、インフューザーに似ています。個人的な経験ですが、目詰まりしてお茶がなかなか出きらず、待っているうちに苦くなってしまったことがあります。あと、詰まりきってしまってお湯が溢れてヤケドしたこともありますね…。金属メッシュの茶こしならあまり心配はないでしょう。

 

とりあえず淹れてみればいい

この間、頂き物だというお茶を前に、とある友人が言いました。

 

「頭の中に『ティータイム』のイメージはあるのだけど、なにからやっていいのかわからなくて」

 

「とりあえず、可愛いカップとお茶パックで淹れてみたら?」

 

と答えました。

 

お茶を飲む動機や頻度はいろいろ。例えば、まずはお気に入りのカップにお茶パックで淹れてみて、それで美味しい、楽しい、満足と思えばそれでいいし、「もっと美味しく!もっと本格的に淹れてみたい!」と思ったらそこからまた調べてみればいい。

 

もしポットや急須を買った後でも、いろんな方法を併用していいんです。なので今回の記事でも、なるべく細かいことは省きました。専用の茶器の利点や選び方は、またおいおい。

 

この記事が肩肘はらずにお茶を楽しむ一助になりますように🍵